②人から貰うな、それ多分ダメギター?

さて、「ダメギターに手を出してはいけない事」は前回書きました。

今回はその続きになる話です。


僕がギターの体験会を開催すると、

「まだ未経験だけどギターを持参して来る人」が必ずいらっしゃいます。

訊けば「友人から、使ってないのがあるからって譲ってくれた」と言うのです。

本人にしてみれば、ギターに興味を持ったが続くかどうかも分からないから、あまりお金をかけたくない。

そこに無料で譲ってくれるって話が転がり込んでくれば、「ラッキー!」ってな感じでしょう。

でもせっかく貰ったギターですが、そのギター、使わないほうが良い可能性が高いです!!


前回の記事で、「安物はダメギターだ」と言う話と、「ダメギターだとなぜダメなのか?」を書きました。

よく考えてください。

1、まず、何故そのご友人は貴方にそのギターを譲ってくれるのか。

2、次に、そのご友人は何故、ギターを所有していたにも関わらず、ギターを続けていないのか。


まず1の問いは、「安物だから人に譲ってくれた」って可能性が高いのではないでしょうか。

良く考えてみてください。

もしそれが10万円のギターだったら、いくら自分が使ってないからと言って、簡単に譲ってくれますか?

1万円くらいの安物だから、人に譲っての惜しくなかったのではないですか?


そして2の問いは、そのご友人は「ギターにチャレンジしたけど、結局身につかず諦めた」って状態なんですよね?

それはまさに前回の記事で書いた通り、人に譲るほどの安物のギターで挑戦したせいで、

「音が鳴らず、自分にはギターが向いていなかった」と勘違いをして辞めてしまったのではないでしょうか?


そして「チャレンジしたけど挫折した」って人の押し入れに眠ってるギターは、ダメギターである可能性が高いので、その「ダメギター」を受け取った貴方も、それで初挑戦をすれば、まともに音なんて鳴らせませんので、ご友人と同じ道をたどり、「自分には才能がなかった」と勘違いをして辞めてしまう恐れが非常に高いのです。


勿論、ご友人は善意・好意で譲ってくれたのでしょうけど、こうやって人から人へダメギターが渡ってしまう事で、勘違いでギターを諦めてしまう人の連鎖をさせてしまうので、僕は「人にギターをあげるな!!受け取るな!!」と言いたい。


ギターを挫折した人のほとんどが、

・上級者でも弾くのに苦労するようなダメギター、つまり安物で始めてしまい、当然音を鳴らせず、それをギターのせいではなく、自分に才能がないからだと勘違いして辞めた。

・独学で答えを見つけていくセンスがないのに、習わないままだった。

のどっちかです。


僕はギターを始めてから30年経つが、初対面のおっちゃんとかによく言われる言葉があります。

「俺も昔ちょっとやったんだけど、Fで挫折してな~(笑)」

ギターを弾いてる僕に対して、コミュニケーションを取るためのキッカケの話題として、自虐混じりに話しかけて下さってるのだと思いますが、

この「Fで挫折した」ってセリフは、大袈裟抜きにおそらく100人くらいから言われました。


でももしかしたら、そのうち半数くらいはギターが安物だったから鳴らなかっただけなのかもしれません。

つまり、もうちょいまともなギターでスタートしていれば、『ギターが趣味の人生』を何十年と歩んできていたかもしれない、

そう思うと、最初に【ダメギター】に手を出してしまった人の人生を勿体なく思ってしまいます。


そうそう、ついでに最後に付け加えると、ギターには貴方個人の身体に合う物と合わない物があります。

それがどれくらいの確率とは分かりませんが、僕の主観では少なくとも、初心者さんの場合は「合うギター」よりも「合わないギター」のほうが多いと思います。

人から貰う場合って、それがたまたま自分に合った物であるかどうかなんて運次第になっちゃいますよね。

そして、そのギターが運悪く自分に合ってなかった場合に、それでまた「うまく鳴らせないのは自分にギターのセンスがないから」と勘違いして辞めてしまう事になるとしたら、残念としか言えません。


では自分個人の身体に合うギターってなに?どうやって探すの?

次回は、「自分の身体に合ったギター」の選び方を書きます。

尼崎ギター教室(武庫之荘・園田)

地域断トツの最安値!尼崎市、武庫之荘と園田にあるアコギ教室です。講師は朝ドラ「ちりとてちん」でも活躍し、尼崎市から公式に事業教室も任された新涼平が務めています。

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